フォルカーの部屋 What's New!?
volker.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
ウィーンフィルとウィンナホルンを愛する私とあなたのためのブログです。
by volker
< April 2018 >
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
以前の記事
2012年 01月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
more...
メールアドレス&リンク
その他のジャンル
  • 1 哲学・思想
  • 2 法律・裁判
  • 3 ライブ・バンド
  • 4 介護
  • 5 メンタル
  • 6 語学
  • 7 ネット・IT技術
  • 8 金融・マネー
  • 9 経営・ビジネス
  • 10 ゲーム
記事ランキング
  • タイムスリップ ■猛暑お見舞い申し上げま...

  • 唸られて ■気温が上がったり下がっ...

  • 追悼 田中正大さん ■新入社員研修をすると、...

  • ウィーンフィル日誌から ■今日はちゃんと起きまし...

  • フォーグルマイヤー氏死去 ■然るべき時期に然るべき...

  • 東京ウィンナホルン協会第7回演奏会のご案内 ■当初3月19日に開...

  • チェロ会動向の補足 ■福島の実家におります。...

  • 悪いのは猛暑 ■アヂィーーーーーーーー...

  • 夏休みの絵画鑑賞 ■ちょっと、なんなんでし...

  • 休みは大切 ■やったぁ!ついに明日か...

エキサイト
XML | ATOM

Powered by Excite Blog

個人情報保護
情報取得について
免責事項
2006年 01月 07日
雪ですと...
■河口湖方面は昨日の午後から雪模様だそうで、冬装備していない車の走行は難しそうとのこと。そんなわけで、車での合宿行きは断念。電車で行くことにしましたわ。合宿で河口湖方面に行くようになってかれこれ20年近くになるけれど、電車で行くのは初めて。多少の雪降りでも車で行ったことあったし、雪の中を冬装備なしで走りきったこともあったのだが、まぁ、無理して走って事故ってもナンですからね。しかしなぁ、冬に河口湖方面での合宿ってのは危険性高いわけで、できれば無しにしてほしいっす>実際は久しぶりの冬合宿なのだけど。

■仕事が終わってホッとひと息ついた夕方6時過ぎに携帯に着信。表示された番号は、おおよそ電話番号とは思えない数字の並びだ。なんだこれ?と思いつつ出てみると、ハロー!とかなんとか、カイジンがしゃべってる。なんだ、外人さんが間違い電話でもかけてきたのか?と訝ったが、すぐに気づいた。そうだ、これはヴォルフィ君(舞台オケのリントナー)だと。だって、数時間前に「電話をくれ」っていうFAXを打っていたんだもの(^^;。彼は今コルソ・ウィーンで来日中。9日の横浜公演に出向くから、終演後に会えればと思って連絡を取った。その返事を携帯にしてきてくれたわけだ。自分で頼んでおきながら「間違い電話!?」なんて思ったところがトホホな話でさ(苦笑)。仕事が終わって気が抜けたところだったゆえの失態と。で、横浜ではなんとか会うことができそう。1年半ぶりの再会となるので楽しみです。ところで、表示された番号がなぜ妙なものだったかというと、彼は"自分の携帯"からかけてきたからなのね。向こうで使っている携帯をそのまま日本でも使っていると。そういやLMS氏も同じことしてたっけ>彼は日本の携帯も持っているけど(^^;。日本の携帯をそのまま海外で使うってのも、できないことではないはずだけれど、機種が限られるとかあるんじゃなかったっけ。それを考えると、彼らはなんかフツーに"海外使用"をしているような...
# by wph1842 | 2006-01-07 00:14 | ウィーンフィル

2006年 01月 06日
仕事始めと、ある意味「仕事始め」
■昨日が仕事始め。設置・設定しなければいけない機材が予定時間に到着せず、1時間半くらい待ちぼうけを食らったけれど、作業自体は順調に推移して、まずはひと安心。実際のところ、仕事納めの日の"大トラブル大会"がかなりの重荷になってましたのでね、無事に終わってホッとしましたわ。とは言え、気を緩めると思いもよらない事態に直面することも多い。引き続き緊張感を持って仕事していかないとね。

■というわけで、昼には仕事の方がスタートを切ったわけだが、夜には「ウィーン・オペラ舞踏会管弦楽団」の演奏会(於:オペラシティ)に出向いて、これが今年の「聴き初め」。ある意味、これもまた仕事始めであると(笑)。で、昨年に続いて聴いたそのオペラ舞踏会オケはというと、「緩さ健在!」ってところでしょうかね(^^;。昨年も書いたのだけど、とにかく緩いアンサンブルなんですわ。カチッとした演奏にはならない。でも、予め書いときますけどもね、これは決して"批判"の言葉ではないのであります。その「緩さ」こそがこの団体の持ち味であって、そこにこのオケを聴く醍醐味(?)があると。緩さの最大の要因は指揮者のウヴェ・タイマーにありましょう。振り方が、基本的には腕を上下するだけってものだから、キチッとアンサンブルを組み立てる・仕切るなんてことにはならない。まぁ、ハナから「そういう指揮」をするなんてことは考えてないわけでしょうな。私は音楽を進行するだけだから、細かなところはキミ達(=オケの面々)が良きに計らってくれと。いやほんと、そんな感じなんですよ。実際に指揮姿と演奏を聴いてもらえればわかる。でも、その「良きに計らう」ところがね、なんとも言えない「味」となって出てきて、それが実に楽しいということにもなる。この辺の塩梅が、まぁ実にオツであると(^^;。とは言え、"良きに計らえ棒"では限界がある部分も当然あって、これ、所謂「名曲」になるほど顕著になるんですわ。名の知られた曲ってのは、やはりそれなりに「良く書けている」楽曲でもある。だから、音楽的にキチッとした組み立てをしないと、その良さがしっかりとは伝わってこないという部分もある>逆に、良く書けているから、仮に演奏が稚拙でも「聴けちゃう」ってこともあるけれど...。今回のプログラムだと「加速度円舞曲」「美しく青きドナウ」「皇帝円舞曲」といった曲で、指揮者の"緩い棒"が、せっかくの名曲にキズを付けちゃっている部分があった。"ニューイヤー"に登場するような指揮者のように「指揮」しろ、とは言わないが、ここぞという場所では、もう少ししっかりとした手綱捌きも見せてもらわないと。とまぁ、そんなことは書いたけれども、でも、私は心底楽しんで来たのですよ。ニコニコしながら聴いてましたから。聴いて(見ても!)楽しいオケであることは間違いない。
■メンバーは、管打楽器を中心に昨年とはだいぶ入れ替わり。ホルン会は2人とも昨年とは別人で、フォルクスオパー首席のクルマー(Gerhard Kulmer)と初顔のエトリンガー(Daniela Etlinger)という女性。思えば、"ウィーン○×オケ"で女性のウィンナホルン奏者に出会ったのは初めてだ。以前ウィーン室内管に女性奏者がいたけれど、彼女はダブルホルンを吹いてたからね。華奢なお姉さん(推定20代後半)でしたけども、なかなかに太い、いい音を出しておりましたよ。クルマーは、これまではフォルクスオパー響に参加することが多かったのだが、昨年舞踏会オケに参加したライフが今年のフォルクスオパー響に出てたそうなので、入れ替わりだったってことですな。使用楽器は、クルマーがボーゲン以外全身金メッキのユングヴィルト(ベルカット)、お姉さんが(ノーマルの)ヤマハ。そうそう、昨年はティンパニをシュミディンガー息子(ベンヤミン)が叩いていたけど、彼は今年の"本家ニューイヤー"に出てたから、さすがに来日せず(^^;
■メンバーの腕前は正直言って「いろいろ」なんだけども、この人いいなぁ、って奏者もいる。今回感嘆したのは前半戦で1番トランペットを吹いていたおじさん(Helmut Demmerという人だと思う)。すんごく柔らかくて暖かい音を出す人でね、「…青きドナウ」の最後のところのソロなんか、「甘~い!」ってなもんでしたよ。最早当団などでは望まれない音だろうけども、こういうオケでは「ならでは」のもの。ああいう奏者に出会えるところも"ウィーン○×オケ"を聴く楽しみだし、同時に、彼の地の「層の厚さ」も改めて実感。

■明日・明後日は合宿で河口湖に行かねばならないのだが、雪は大丈夫だろうか...。今のところの天気予報では晴れ基調なんだけども、わからんからねぇ>特に今年は。この際タイヤチェーンを買うかと思ったら、私の車のタイヤサイズは超レアなものらしく、適合する物がどこの店にもない(実を言うと福島のオートバックスにはあったのだが、買わずに帰ってきてしまった>失敗!)。かと言って、冬タイヤを揃えるってほどのことでもないし。うーん、困った。大事を取って電車(またはバス)で行くってことも考えないと。
# by wph1842 | 2006-01-06 00:42 | ウィーン

2006年 01月 05日
留守録顛末
■1週間ぶりの自宅。落ち着きます。自分のホームグラウンドはやっぱりここ。
■携帯からのテスト投稿にも書いたように、東北新幹線は雪の影響でダイヤ混乱。私が指定席を買ったMaxやまびこは山形新幹線つばさとの連結列車だったのだが、その山形新幹線が遅れたために、福島出発が30分遅延。結果、自宅に帰り着いたのは夜の11時過ぎとなってしまった。でも、駅から自宅まで乗ったタクシーが「高級車」だったから、気分は悪くない>単純なヤツ(笑)。とにかく静かでねぇ。ああいうクルマに乗り慣れちゃうと、"大衆車"には戻れんでしょうなぁ。

■実家からの更新ではほぼ毎日のように書いたけれど、マジで寒かったのであります(^^;。特に昨日はひどくて、明け方4時頃にトイレに起きた時には、あまりの寒さに凍え死ぬかと思ったほど>大袈裟でなく。布団に入ってもヒンヤリしたままだし、いやほんと、往生した。日中も気温が上がらず、終日冷え冷え。東京近辺も寒かったようだけど、今現在暖房をかけずに過ごしてるくらいですからね、こんなの寒さのうちには入らない>豪語モード(苦笑)

■年末年始のクラシック番組を中心にHDDレコーダーに留守録を仕掛けておいたのだが、ハイビジョン放送が多かったせいかHDDを使い切ってしまい、当初予定の録画ができず仕舞い。肝心の"ニューイヤー"が第2部途中で切れちゃってて、何やってんだか... ですわ。去年は、やはりハイビジョン放送を録画したものの、途中で映像も音声も切れちゃうという不可解な現象に見舞われたし。2年連続での"ニューイヤー"録画失敗。なんか、ヤな感じ。
■BSフジで放送された昨秋のベルリンフィル来日公演てのも録画してて、ちょっとだけ見てみたのだけど、なんとまぁ恐ろしく精度の高い演奏でありますなぁ。録音だから、なのかもしれんけど、ものすごくクリアなサウンドで、各パートの音が明瞭・明確に聞こえてくる。あの通りではないにしても、会場でも限りなくあれに近い感じで聞こえていたのではないかしら。たいしたもんだ。--- ご存知の方も多いと思うけど、ベルリンフィルには、ウィーンフィルから"移籍"したメンバーがいる。1stヴァイオリンのセバスチャン・ヘーシュ。90年代半ばまで在籍して、その後ベルリンフィルに移ったドイツ人(たぶん)。今回放送の演奏会では、このヘーシュが3プルトの外側で弾いていて、そのためによく画面に映るのだけど、弾き姿が他のメンバーと異なるのね。なんか、往年の当団メンバーふうとでも言うか。ヘッツェル門下生だったようだけど、こと弾き姿に関しては、師匠以上にウィーンふう(^^;

■今日が仕事始め。どうかトラブルに見舞われませんように!(切実)
# by wph1842 | 2006-01-05 00:59 | 日々雑感

2006年 01月 04日
携帯からの書き込みテスト
■携帯電話からも書き込みができるようなので、ちょっとテストします。というのも、せっかく新幹線の指定席を取ったというのに、電車が遅れておりまして、ヒマなので(^^;
まもなく到着というアナウンスが流れているので、これから乗ります。ようやく家に帰れる(^^;
# by wph1842 | 2006-01-04 19:31 | 日々雑感

2006年 01月 04日
謹賀新年&ブログ版スタート
■明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
■というわけで(!?)、2006年のスタートを期して、ついにと言うかようやくと言うか、当欄もブログ化をいたしました。本当は、自前のブログシステムを導入して... と思ったのだけど、時間的にも能力的にも(苦笑)余裕がないので、Exciteのシステムを活用することにした次第。図らずも(!?)K&Kさんと一緒ですが、いろいろ検討した結果、やはりここの使い勝手が良いのでね。ただ、これから先、修正・変更をかけていくかもしれません。アドレスごと変わる、なんてこともないとは言えないので、その節はどうかよろしくご対応のほどを。
■まだ実家におりまして、本日夜に帰宅します。新年になっても(ブログになっても!?)同じこと書くけど、やっぱり寒い!(笑)。元日と2日は比較的穏やかな天候だったものの、昨日からまた雪模様で、4日の午前2時を過ぎた今現在も外は雪降り。だいぶ積もりそうな気配ですわ。今日も父親を車に乗せて用足しして歩かないといけないので、安全運転で参りましょう。

■ニューイヤーズコンサートは聴き応えがありました。選曲がなかなかに凝っていたことも要因だけど、指揮のヤンソンスが、実に真摯に取り組んでおりましたね。どの曲についても、ものすごく「勉強」して臨んだのではないかしら。音楽の運びや、ちょっとした(音楽上の)アクセントの付け方なんかが、場当たり的ではなく、とても良く考えられて行われていたように思えた。かと言って「理詰め」ってな感じでもなかったから、その辺の塩梅が実に巧みではなかったかと。新年早々いいものを聴けて何より。
■それにしてもNHKの"ニューイヤー"テレビ放送は、例年にない「怒濤の」ペースでありましたな(^^;。当日は総合テレビで(ほぼ)生放送して、その後BS2でも録画放送。3日には教育テレビとハイビジョンで流れて、なになに、ハイビジョンは14日にも再放送!? すごい。DVDも短期間でリリースされるようになったから、その前に一気に流しちまおうってことなんでしょうか?? この辺、プロデューサー氏に伺ってみたいところですが(笑)。そうそう、第1部開始前のスタジオトークのBGMがホルンアンサンブルでしたな。たぶんヘグナーたちのCDだと思うけど、この辺にもプロデューサー氏の思い入れが(!?)

■ブログ版に移行した当欄。でも、結局は何も変わっていないということも判明したわけですが(苦笑)、本日から気持ちも新たに参りますので、どうかひとつ、よろしくお付き合いのほどを。
# by wph1842 | 2006-01-04 02:24 | ウィーンフィル

2005年 12月 31日
大晦日恒例
■ついに大晦日。外は雪景色であります。春以降、自宅と実家の往復に明け暮れたし、その間に演奏活動やら"祝祭週間"(およびそれに準ずるもの)があったりもしたしで、やっぱり「あっという間」の1年でありました。聖地巡礼、できなかった。石垣島にも行きたかったけどダメ。信州の温泉に行くっていう計画もあったのだが、敢え無く頓挫。今年はまぁ仕方がなかったと言えばそれまでだが、もうちょっと「潤い」のある生活もしたかったよなぁ、と...。来年は、年明け早々に両親が老人ホーム入所となる運びなので、今年のような"無理"はしないでも済むはず。フリーランス3年目ともなりますのでね、さらなる安定化へ向けて努力していかないと。

■というわけで(?)、恒例の「ワタシが選んだ2005当団ベストCD/DVD」および「ワタシが選んだ2005フィルハーモニカー・オブ・ザ・イヤー」の発表を行わせていただきます。


☆ワタシが選んだ2005当団ベストCD/DVD

●コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 他/シュミット(Vn)&小澤征爾

f0033881_23312735.jpg急に思いついたのだけど(苦笑)、今年からは"ベストCD"と"ベストDVD"をそれぞれ選ぶようにしてみたい。音声のみならず映像記録もコンスタントに発売されるようになりましたからね、それぞれのベスト盤を選んでみても良いでしょう。


ということで、CDの方はベンヤミン・シュミットのソロによるコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲(他)とさせていただく。昨年(2004年)のザルツブルク音楽祭におけるライブ録音。伴奏を務めたのは小澤征爾指揮による当団。これを選んだ理由は単純明快で、今年一番リピートして聴いたから。買ってきたCDも、一度聴くとそれ以降なかなか"針を落とす"(死語だね^^;)機会を持たないものなのだが、ことこのCDについてはだいぶ聴いた。で、その度毎に楽しんだ。本CDのことは9月の当欄に記していたので、それを転記させていただくことで「受賞理由」に代えさせていただきたい。


大変気に入って何度も聴いてるのがシュミットのコルンゴルト。これには小澤指揮当団バックによるヴァイオリン協奏曲が入ってて、これが滅法いいんですわ。すんごく「美しい」演奏。曲が元々そういうものだけど、当団が演奏するとその美しさがまた格別で。先にムター&プレヴィン夫妻の同曲CDも入手したが、こっちはロンドン響の演奏(=カップリングのチャイコフスキーが当団で、これはどう考えたって「逆」だろう...)。これもいい演奏なんだけど、「まるで映画音楽のような」コルンゴルトの曲が「まるで映画音楽のように」聞こえてしまうのね。でも、当団との演奏はそうじゃない。後期ロマン派の名残とでも言うか、実にこうしっとりとした"純クラシック"的色彩を湛えた曲として響く。小澤氏もこういう合わせものは上手いから、いやほんと、これは何度聴いても楽しい。先にFMで放送された際にも同じように楽しんだが、CD化されて気軽に楽しめるようになったのが吉。これ、オススメです。(2005年9月21日付日々雑感)



●J.シュトラウス:喜歌劇「こうもり」/グシュルバウアー指揮ウィーン国立歌劇場

f0033881_23321056.jpgDVD部門(^^;のベスト盤は1980年のウィーン国立歌劇場公演「こうもり」としたい。ビデオテープおよびLD時代を含めて初出。なぜ今まで発売されなかったのか不思議なくらいの豪華出演陣による公演だ。でもって、文句なしに楽しい。何がどう楽しいのかは、またまた以前の当欄記載内容を転記させていただくことで、その説明に代えさせていただければ。


いやぁ、なんともまぁ懐かしい歌手陣。でもって、こりゃすんげぇ豪華だ。アイゼンシュタインがヴァイクル、ロザリンデがポップ、アデーレがグルベローヴァ、ファルケがベリー(大好き!)、フランクはクンツで、オルロフスキーがファスベンダー。溜め息...。故人が多いのがなんとも寂しい限りだが、しかしまぁ実に豪華で、楽しく、でもって上質な公演でありますよ(ついでに書けば、アルフレート役は「今もその役をやっている」ホプファーヴィーザー。野村克也が「生涯一捕手」なら、ホプファーヴィーザーは「生涯一アルフレート」だな^^;)。指揮は当時オーストリア期待の星だった(!?)グシュルバウアーで、これまた活き活きとした"棒捌き"を見せてくれてるし>クライバーとは較べようもありませんが...。プロダクションは、お馴染みの(かつ、今も現役の!)シェンク演出によるもの。どうやらこの公演の1年前がプレミエだったようなので、舞台装置などもピッカピカ(^^;。いやほんと、実に感慨深い映像でありますわ。よくぞDVDを出してくれたと、TDKコア社にブラヴォー!

豪華歌手陣は、歌もさることながら演技も上手い! みんなノリノリで楽しそうに演じてくれてるので、見ているこっちも実に幸せな気分。私、終始ニンマリ&ゲラゲラでありました>夜中に... 一人で...(苦笑)。グシュルバウアー指揮のオケもグー(死語^^;)。"往年の名手"たちがまだ現役バリバリでやってる時代ですからね(=ちなみにコンマス・プルトはヘッツェルとヒンク)、歌い回しや音色の"ウィーン色"が今よりも濃厚。そんなこんなで貴重な記録であると同時に、最高に楽しい「こうもり」でもあって、これは絶対にオススメであります。見るべし。(2005年12月5日&6日付日々雑感)



☆ワタシが選んだ2005フィルハーモニカー・オブ・ザ・イヤー

●ヴォルフガング・トムベック氏(ホルン奏者)

f0033881_23323980.jpg今年はもうこの人で決まり。二度目の受賞(たぶん>って、調べろよ^^;)となるけど、文句なしということで。

ソロ、室内楽、そしてオケ。今年はさながら「トムベック・バブル」とも言うべき"活躍ぶり"だったわけだが、中でもソロ演奏を披露してくれたことは、ファン待望のビッグニュースであった。これまで「頑なに」と言いたくなるほどソロ活動を敬遠してきたトムベックが、満を持して臨んだソロ演奏。ご本人は相当なプレッシャーの中で演奏を行ったようだけれども、しかしまぁ、やっぱり「素晴らしかった」のでありますよ。"ホルン奏者"という枠を超え、全"音楽家"の中でも傑出した存在。これまた過去の当欄記載内容を転載させていただくことで、「素晴らしさ」の説明とさせていただければ。10月19日に行われたウィーンフィル友の会例会を拝聴しての所感であります。


前半のコンサートで演奏されたのは、ベートーヴェンのホルンソナタ、シューマンの「アダージョとアレグロ」、R.シュトラウスのホルン協奏曲第1番(ピアノ伴奏版)という、まさに「王道」を行くプログラム。アンコールにはなんとプーランクの「エレジー」が。いやもう、この演奏には打ちのめされましたわ。冒頭のベートーヴェンは、ご当人も最後にわざわざ「不本意な出来だった」とおっしゃっていたくらいで、確かにキズの散見される演奏ではあった(=この後いくつかのコンサートが控えており、そのリハーサル等でだいぶお疲れだった由)。でもね、はっきり言って「あれで不本意と言われては...」ですよ。だけど、ご本人がそうおっしゃるからには、ここでもこれ以上の論評は避けましょう。圧巻はシューマン以降。ロマン派初期から後期、そして近代に至る「ロマン派音楽の系譜」のその神髄をたっぷりと聴かせていただいたと、そういう演奏でありました。和声進行、音色感、フレージング、歌心... とにかくありとあらゆるものが「かくあらねばならない」姿で表出され、ただただもう感嘆するのみ。ホルン奏者という以上に、彼が如何に傑出した「音楽家」であるか。会場の皆さんは、そのことを改めて実感そして確信したことでありましょう。ほんとにすごい、トムベック。しかーし!後半のインタビューコーナーではご本人から残念なお言葉が。曰く「室内楽はこれからもやっていきたいが、ソロはもういい。オケの首席もそろそろ降りて、イェプストゥルに席を譲りたい」。なんですとーーっ! 確かに、ベルガーもヘグナーも50歳頃を目処に首席を降りました。トムベック父(ヴォルフガンク・シニア)もそうでしたな。でもね、あなたにはもっともっと1番奏者を務めてもらいたいのよ。傑出した音楽家としてのその姿を見せ続けてほしいのよ。「後進に道を譲る」というのは当団ホルン会の佳き伝統であると思うけれど、でも、あなたにはなんとかひとつ1年でも1日でも長く首席を続けてほしいんだけど...。今回の一連の演奏(オケ及びソロ)を聴いて、その思いを改めて強くしたのでありました。署名運動でもやった方がいいかな、マジで。

インタビューコーナーでも彼の「傑出さ」は遺憾なく発揮。ウィンナホルンと一般的なフレンチホルンの違いは?という趣旨で楽器の吹き比べが行われたのだが、これがもう「お見事!」。曲は、ベルリーニ(だったかな?)のオペラの一節とブラームス第2交響曲の1楽章ソロ。フレンチの方は某楽器店から借用したというクルスペのダブルホルンで、トム大将は演奏会直前に渡され、かつ「何か吹いて」ということを言われたのだとか(^^;。そういう楽器をですね、彼は完璧に吹いたのでありますよ。音色は確かに違っておりました。クルスペの方が軽くて、会場内に拡散するような感じ。でも、基本的にはどっちも「トムベックの音」(ついでに言えば、奏されたのも「ウィーンの音楽」)。違っていたのは「楽器」だけ。そう、つまり、音色はあくまでも個人に付いて来るものであって、楽器はそれを具現化する道具なのだ、ということ。そのことが、今回の吹き比べでは完全に実証された。あのクラスの人たちになると、どんな楽器を吹こうが「その人の音」がするのよね。だからこそ、「自分が理想とする音と音楽はどの楽器で具現化できるか」が楽器選択のポイントになり、だからこそ彼(およびウィーンの奏者たちの多く[と私たち^^:])はウィンナホルンを選択している。そういうことですわな。何を今さら、の話だけれど、しかし、これは非常に重要なポイントなんですよ。ここをきちんと理解していないと「なぜウィーン式の楽器?」を見誤ることになる。(2005年10月20日付日々雑感)



■今年も1年、当ページにお付き合いいただきましてありがとうございました。来年もまた、どうぞご贔屓に。当欄の新年の再開は... 未定です(笑)。一応4日としておきましょうか。でも、気が向いたら早めに始めるかも(^^;。それでは皆さん、良いお年を。(12/31)

# by wph1842 | 2005-12-31 00:00 | ウィーンフィル

<<< 前へ103104105106107

ファン申請

※ メッセージを入力してください

外部サイトRSS追加

URL :
※対応しているRSSフィードのURLをご入力ください。

RSSフィード詳細