フォルカーの部屋
2024-03-28T11:34:17+09:00
wph1842
ウィーンフィルとウィンナホルンを愛する私とあなたのためのブログです。
Excite Blog
圧巻
http://volker.exblog.jp/33930726/
2024-03-28T11:31:00+09:00
2024-03-28T11:34:17+09:00
2024-03-28T11:31:12+09:00
wph1842
オペラ
■タワーレコードから、結構まとまった金額分のポイントが今月末で失効する旨の通知が届いたことで、勿体ないから使おうと。で、何を買おうかとあれこれ考えた結果、国内盤DVDが(おそらく)在庫処分価格で販売されていたクライバー指揮による「ばらの騎士」に決定。我々のような者には"バイブル"であるところの1994年のウィーン国立歌劇場版ではなく(こっちは"当然"持ってますんで)、1979年収録のバイエルン国立歌劇場版の方ね。ただ、持ってないと思っていたけど、いざ探してみたらありましたってのは私の「あるある」なので(ほんとにねぇ...)、ここは入念にDVDが置いてある棚を検索しまして、確かに無いことを確認してから購入ボタンをポチっとした次第。
■昨夜、1幕冒頭だけでも見てみようかと再生し始めたところ、「それどころじゃない!」となってしまって全幕見ちゃいました(苦笑)。いやまぁ、今さら私如きが申すまでもないことだけど、本当に素晴らしいね。1994年版も名演だけど、壮年期(49歳)のクライバーの、切れば血潮が飛び散るような、あるいは、いろんな「汁」が出まくるような(なんちゅー表現だよ...)音楽が圧巻。これぞ正真正銘のエモーショナル。
■主役陣も素晴らしくて、中でも女声3人(元帥夫人:グィネス・ジョーンズ、オクタヴィアン:ブリギッテ・ファスベンダー、ゾフィー:ルチア・ポップ)の見事さたるや。調べてみると、ファスベンダーとポップは40歳、ジョーンズは43歳だったようだから、文字通り「脂の乗り切った」時期の公演だったということね。歌だけじゃなく演技も細やかで(特にポップ!)、いや、ほんとに素晴らしかった。3幕ラストの三重唱のところで、私、落涙してしまいましたもの、マジで...
■オケ(バイエルン国立管弦楽団)も熱演。ただ、縦横斜めが整った演奏というわけではなく、いい感じで緩くかつ荒れてもいて、これも、私としては好印象。当時のオケは、いろいろな意味でオーストリアに「近い」南ドイツの風土や文化を、今以上に色濃く反映していたのではないかしらね。1番ホルンはピツカ(Hans Pizka)だったようだけど、もしかしたらウィンナホルンで吹いていたのかも。いや、3幕冒頭でホルン奏者たちが映った時に、そういうふうに見えたものだから。っていうか、私が知らなかっただけで、これは有名な話だったりして?
■この映像、見たのは何十年ぶりだったろうか。上記したようにDVDは持っていなかった。となると、NHKで放送された時に録画したビデオなんかで見てたのかな。どうもはっきりしないのだが、でも、何回か繰り返し見た記憶はある。ってことは、無いと思ったけど、やっぱりDVDを持ってたりして? という最悪の展開(苦笑)も考えつつ再度家探ししてみたら... レーザーディスクが出てきました。そっちか!(笑)
]]>
物価高騰...
http://volker.exblog.jp/33925762/
2024-03-26T22:00:00+09:00
2024-03-26T22:00:17+09:00
2024-03-26T22:00:17+09:00
wph1842
ウィーンフィル
■そうこうしている間に、今年のウィーンフィルウィークのプログラム等詳細が発表されましたね。まずは下記リンク先にてご確認ください。
→ https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/article/detail/001435.html
■指揮者は既報の通りネルソンス。ソリストとして、ピアノのブロンフマンとヴァイオリンの五嶋みどりが帯同。ブロンフマンは、正直「またか」だけども(ピアノのソリストはブロンフマンとランランの持ち回り?)、五嶋みどりは、ある意味"新鮮"ではありますね。当団来日公演としては1996年以来(28年ぶり!)ということになりますか。もっとも、ウィーンでは近年共演機会があって、2020年2月にはエッシェンバッハとのソワレ定期に出ているし(シューマンの協奏曲)、2017年には国立歌劇場での室内楽シリーズに参加していたりも>ここはフロシャウアーとの"ジュリアードつながり"によるものだったのかも。とは言え、決して共演機会の多いソリストではないので、多分に"日本公演仕様"ではあると思いますけども。
■メモリアルイヤーってこともあるからやるんじゃないかと思っていたブルックナーは、結局無し。これはちょっと残念。毎年のようにネルソンスと共に演奏しているマーラーからは5番が。この曲は、来日公演では久々になりますね>1995年のレヴァイン以来?>29年ぶり!(^^;。「英雄の生涯」は、そりゃ好きな曲だし、当団のR.シュトラウスが聴けるのは嬉しいのだけれど、2020年のゲルギエフとの時にもやってるから、「またか」感がありますわねぇ...。どうだろ、結局のところ、当団ではなかなか聴く機会がなくて、かつ、指揮者との組み合わせ的にも面白そうということになると、ショスタコーヴィチ9番とドヴォルジャーク7番のプログラムってことになるかしら。もちろん、ソリストとの協奏曲も楽しみではあるけれど。皆さんはいかが?
■で、問題はチケット料金ですよ。全カテゴリー一律3000円アップとなりましたな。従って、当方がいつも狙うC席は30000円の大台に。今回は3つのプログラムだから、全部聴けたとして90000円。うーむ...。そりゃまぁ、諸物価・諸経費高騰の折ですからね、致し方ないのではありましょうが、正直ツラいっす...。頑張って働くしかないね、こりゃ(泣)
]]>
ダブルヘッダー!?
http://volker.exblog.jp/33912054/
2024-03-21T22:21:00+09:00
2024-03-21T22:21:01+09:00
2024-03-21T22:21:01+09:00
wph1842
ウィーンフィル
■ウィーン楽友協会が来シーズン(2024/25)のスケジュールを発表したので、当団はどんな感じなんだろうと確認してみた。現時点で載っているのは、楽友協会もしくは他団体主催の分で、当団主催の定期演奏会については未掲載。だけど、ある程度の"方向性"はわかりますんでね。で、いろいろ興味深い演奏会があることもわかったのだけども、中でも驚いたのが12月13日金曜日。この日は、午前10時からと夜7時半からの2回の演奏会が予定されているではありませんか。マジか⁉
■指揮はクラウス・マケラ(たぶん初登場)で、マーラーの交響曲第6番の1曲プログラム。10時の方はジュネス主催の"公開リハーサル"という位置付けで、夜の方が楽友協会主催の"本番"ということになるようだが、にしても、1日に2回マーラー6番をやるなんて... と思ったのだけど、午前の部は3時間確保されているようだから、そうか、これは通常通りのステリハということになるわけか。それを(おそらく格安で)公開すると。だとしたら、別に驚くことでもなかったかと、急に尻すぼみ...(苦笑)
■10時から1時までステリハをやって、そこから6時間半のインターバルを置いて本番。職住近接の彼らだから、教職等の仕事がなければ、一旦帰宅してくつろいでから本番に出向くというのも可能。というか、それが当たり前でしょうね。日本のプロオケではそうは行かないでしょうから(午後にステリハして、数時間置いてから本番というのが一般的では)、やっぱり彼らは恵まれた環境にありますわね。
■というわけで、1日に2回もマーラー6番をやるだなんて大変だ、という話を書くつもりが、彼らの恵まれた環境が羨ましい、という方向に変わってしまったというお粗末な一席でありました(苦笑)
]]>
答え合わせ
http://volker.exblog.jp/33910827/
2024-03-20T23:39:00+09:00
2024-03-20T23:45:08+09:00
2024-03-20T23:39:31+09:00
wph1842
ウィーンフィル
■先週末の当団定期演奏会の模様。ブルックナーの方は断片的にしか聴けていなかったので、昨晩改めて全曲を聴いてみた。メータらしい構えの大きな音楽作りなれど、思った以上に推進力があって、なかなかに充実した演奏。椅子に座っての指揮ってこともあってか、細かなところでアンサンブルに若干の"ズレ"が生じているような部分もあったのだけど、演奏のキズというよりは「誤差の範囲」という感じだったでしょうかね。素晴らしかったです。
■聴いてて思ったのが、1番フルートのマンホルツ(今後はマンホルツと記述します)がね、なんか芸風変わったなと。音色も含めてシュッツみたいな感じで、あれかなぁ、当団の中で演奏することで"先輩"奏者に似てきちゃう、というか、ああいう方向性に行くことが必然というような空気があるのかなぁ、なんて、結構モヤモヤしながら聴いていたのね。で、今日になって演奏会の模様がSNSで紹介されて、その写真を見てみたら... あれ?1番フルートはシュッツじゃん! どうりで「シュッツみたい」なわけだよ、当人なんだから(笑)
■私、なぜか、この演奏会の1番フルートはマンホルツだと思い込んでいたのですよ。当団SNSのリハーサル風景写真には写っていないのだけど、どこかで見た写真には彼がいたような気がしていて。だから、演奏を聴きながらずっと彼が吹いていると思っていた。で、それが「まるでシュッツのよう」なので、結構当惑していたと。いや、彼のフルートには、往年の奏者を想起させる「いぶし銀」の感覚があって、そこが私は好きなものだから。なのに、そんな彼が「華麗」な方向性に変わっていて...。でも、それは思い込みによる勘違いだったということで、あぁヨカッタ(^^;
■もう一つ似たようなことがあって、それは2番ホルン。WL氏から「アルゲリッチとメータは本当に素晴らしいよ!」というメールをもらっていたこともあり、彼がこの演奏会に乗っていることはわかっていた。だから、2番ホルンは彼が吹いているのだろうと思いながら聴いていたのだけど、なんか「違う」なぁと。簡単に言えば「大人しい」。WL氏の芸風は結構「男前」>あくまでも比喩表現ですよ。だから、2番ホルンだけが動く箇所とかは、ここぞとばかりに"主張"することが多い。だけど、このブルックナー7番では、その辺が概して大人しくて、なんか、らしくないなと。もしかして、2番ホルンは別の人が吹いていて(例えば入団予定のシュタンコフスキーとか)、彼はワーグナーチューバの方に回っているのかな、とか思っていたのだが、演奏会の写真を見てみたら、なんとその通り。まさに2番ホルンはシュタンコフスキーで、WL氏は、ワーグナーチューバではなく1番のアシスタントを務めておりました。やっぱりそういうことか...
この投稿をInstagramで見る
Wiener Philharmoniker(@viennaphilharmonic)がシェアした投稿
■先般のアメリカツアーにもこの定期演奏会にもLMS氏の姿は無し。それは、以前にも書いたように、彼が長期休暇を取ってアフリカ・チュニジアへのキャンピングカー旅行に出ていたからなのだけど、そんなLMS氏夫妻、昨日無事に帰宅したようです。彼らの旅の様子は、あるアプリを使ってずっと共有していたものだから、今、どこにいるのかというのは随時把握していたのだが、砂漠あり、美しいビーチありで、変化に富んだ素晴らしい旅だった模様。羨ましい限りです。ただ、心配なのは、無事に現場復帰できるのか(苦笑)。彼のことだから、楽器を持って旅に出るんなんてことはしてないと思うのよね。これだけ長く休んだ上で楽器吹けるのかなぁ... って、余計なお世話か(^^;
]]>
生涯現役
http://volker.exblog.jp/33906503/
2024-03-18T23:26:00+09:00
2024-03-18T23:26:15+09:00
2024-03-18T23:26:15+09:00
wph1842
ウィーンフィル
■昨日一昨日の当団はメータとの定期演奏会。アルゲリッチをソリストに迎えてのラヴェルのピアノ協奏曲とブルックナー交響曲第7番というプログラム。で、その模様は、いつものようにORFのオンデマンド放送で1週間聴けますんでね、以下にリンクを入れときます。
ラヴェル:https://oe1.orf.at/player/20240317/752780
ブルックナー:https://oe1.orf.at/player/20240317/752782
■リハーサルの模様が当団SNSにて発信されていて、その写真を見ると、さすがに2人とも老いたなぁと。メータが90歳近い(現在87歳)ことは承知していたけど、そう言えばアルゲリッチは何歳なんだろうと調べてみたら... な、なんとびっくりの82歳!(今年の誕生日で83歳)。アルゲリッチも80代なのかと改めて驚いた次第だったのだが、昨日のラヴェルを聴いてさらにびっくり。82歳の"おばあちゃん"の演奏じゃない!!! 技術的にほぼ完璧なのも驚異的だが、それ以上に、その音楽の「若い」こと! 「枯れる」なんてことは絶対に無いのでしょう。生涯現役。生涯魔性の女>それは違うんじゃ...。百聞は一見にしかず。ぜひとも聴いてみてください。アンコールで3楽章をもう1回やるんで、そこもお聴き逃がしなきよう。
■こういう曲をさらっと演奏する(演奏できる)ようになった当団にも感嘆。というか、隔世の感かなぁ...。二昔前くらいの当団だったら、もっとぎこちなかったと思うのよね。あと、パートによっては「大丈夫か?頑張れ!」みたいなのもあったかもしれない>マジで。
■そもそも、このラヴェルのピアノ協奏曲って、当団はどれくらい演奏したことあるんだろうと、例のアーカイブ機能を使って検索してみたら、思ったよりはやっていて、昨日一昨日を入れて全20回だった。最初は1932年の2月で、なんと初演の翌月。指揮者としてラヴェルとクラウスの名前が出ているので、もしかしたらラヴェル自らが指揮をしたのかもしれない。ただ、そこから昨日までで全20回だから、その間隔はかなり空くわけで、近年だと一昨年に演奏しているが(ブッフビンダー&サロネン)、その前は2000年(内田光子&プレヴィン)で、さらにその前は1971年(バーンスタインの弾き振り>これもスゴい)と、20年・30年間隔ということになる。いずれにせよ、そういう(当団にとっての)レア曲をアルゲリッチの超絶演奏で聴けるわけなので、はい、ぜひ上記ORFネットラジオにアクセスしてみてください。
この投稿をInstagramで見る
Wiener Philharmoniker(@viennaphilharmonic)がシェアした投稿
]]>
高速ブラームス
http://volker.exblog.jp/33901404/
2024-03-17T13:48:00+09:00
2024-03-17T13:48:52+09:00
2024-03-17T13:48:52+09:00
wph1842
音楽関係
■1週間ブログの更新を休んでの率直な感想としては... 楽だわ>爆。まぁ、しゃかりきにやるもんでもないですからね、気が向いたら書くくらいの感覚でやって行きましょう。
■この1週間の中での最大のトピックは、3月13日(水)に出向いたウィーン交響楽団の来日公演となるので、それについての振り返りを。
■この日のプログラムはブラームスのピアノ協奏曲第1番(Pf:河村尚子)と交響曲第1番。指揮はオメル・メイール・ヴェルバー(Omer Meir Wellber)で、私はこの人の指揮は初体験(のはず)。ウィーン響とは度々共演しているようで、コロナ禍の中で収録された無観客動画を含めて、YouTubeにはいくつかの演奏の模様が上がっておりますね。
■会場はサントリーホール。私は昨年11月の時点でチケットを買っていたのだけど、演奏会直前まで招聘元からの「お席あります」メールが流れてきていたので、売れてないのかな、と心配していた。が、実際には9割くらいの入りで、まずは何よりかと。今回の来日公演は、サントリーホールでの2回と西宮の計3公演だけで、あとは韓国、台湾と続く"アジアツアー"であると。最早当たり前だけど、日本にだけに来る、なんて時代ではなくなったということですな。韓国ではヴァイオリンのキム・ボムソリがソリストに入ってのチャイコフスキーの協奏曲があり、台湾では地元の合唱団が加わっての「第九」(3公演!)と、「いろいろやる」ツアーのようで、ご苦労様です(^^;
■オケは所謂14型で、管楽器は、もしかしたら"ぴったり"の人数でしか来てなかったんじゃないかしら。あれで誰か急病とでもなったら、"現地調達"ってことだったんだと思う>勝手に言ってるだけですよ。でも、ウィーン響はそこそこの規模のオケなので、となるとウィーン居残り組はどうしているのかが気になるところ。実は、昨日今日とウィーンで「マタイ受難曲」をやっているわけで、ものの見事な分派活動というわけですな。思わず「東フィルか!?」とツッコんでしまったが、実際に東フィルがそういう活動をしているのかは把握しておりません。あくまでも当方のイメージね(^^;。っていうか、当団だって、ウィーンフィルとしてのツアー組と、ウィーン国立歌劇場オケとしてオペラをやる居残り組に分かれるんだから、別に珍しい話でもないか...>自己完結(苦笑)
■閑話休題。演奏はどうだったかと言えば、これぞエモーショナル!という感じでありました。「エモーショナル」という言葉の意味をわかって言ってるのか、とツッコまれそうだけど、なんなら、今、当たり前に使われている「エモい」に置き換えてもらっても良い。益々抽象的になっちゃうけど、でもね、私の感覚・語彙では「エモい」としか言いようがない演奏だったものだから。ただし、昨秋の当団来日公演におけるソヒエフのエモさとは違う方向性。
■テンポは総じて速め。というか、速い。「じっくり腰を据える」とか「たっぷり溜めつつ歌い込む」といった感覚は皆無で、グイグイと進む感じ。ただ、それが単にせっかちで無味乾燥に「速い」のではなく、音楽の起伏や「歌」は十分に感じられるものだったから、私としてはさほどの違和感を感じなかった。ブラ1の4楽章の第1主題が後半に戻ってくるところなんか、1回目以上にたっぷりと歌い込む、なんて演出をする指揮者も多いけど、ヴェルバーは、1回目以上に速く、かつ"うねり"を効かせる音楽作りをしていて、私、思わず笑っちゃった。徹底してんな、と。あと、ピアノ協奏曲の3楽章で、腰をクネクネさせながら指揮してたのも印象的。ブラームスの曲をああいうノリで解釈するってのは、どうだろう、二昔、三昔前の指揮者では考えられなかったでしょうかね。オケも、そういう指揮者の要求にしなやかに対応していて、この辺も好印象でありました。ここからは妄想だけど、仮にヴェルバーがウィーンフィルであのように指揮したとして、今回のような演奏になっただろうか。もっと言えば、当団はウィーン響のように演奏したか、いや、演奏できたか、か。妄想とは言え、いろいろ考えちゃいますね、これ(^^;
■今回はPブロック上手側前方の席だったので、ホルン会の真後ろ。昨年の当団来日公演同様に、ホルンの音を「浴びる」場所だったわけだけど、その感覚・印象はだいぶ異なるものでありましたね。演奏メンバーは、1:Michael Stückler、2:Georg Sonnleitner、3:Armin Berger、4:Eric Kushnerの4人。楽器はもちろん全員ウィンナホルン。ただし、"下"の2人は、当初はダブルホルンで演奏活動をしていて、途中からウィンナホルンに転じた人(4番のクシュナーは元首席)。面白いもので、こういった"出自"がね、出てくる音や芸風に反映されるわけで、ホルンセクションとしてのサウンドやまとまり感については、当団のそれよりも薄味と感じた次第。そんな中、1番ホルンのシュトゥックラーは、当団アカデミー出身であり、当団での演奏経験も多いので(まだ若いのに!)、その芸風は紛れもない"ウィーンフィル仕様"でありました。舞台オケ出身の3番ホルンのベルガー(ローラント・ベルガーの甥っ子だったっけかな...)も、それに準じる形>でも、ちょっと薄味。
■ウィーン響のホルンセクションについては、上記したような背景からモヤモヤしちゃうことが多いわけだけど、もう一つのモヤモヤポイントとしてはティンパニも。ここは、所謂ウィーン式と一般的なペダル式(リンガータイプ)を併用しているのだけど、今回は、奏者がDieter Seilerだったこともあって、ペダルティンパニでの演奏だった。これがもう1人のティンパニ奏者であるフラダー兄(Michael Vladar)だとね、かなりの確率でウィーン式なんだけど...。ご承知の通り、ティンパニの音は、ウィーン式とそれ以外ではだいぶ違いますんでね、オケのサウンドを決定付ける大きな要因となるのは間違いないのです。楽器がすべて、ではないけれど、でも、どの楽器を使うのかも、オケのアイデンティティを決定付ける大きな要素。ウィーンのオケのティンパニは、ウィーン響以外は(ウィーン放送響も)「基本はウィーン式」のはず。だから、この際ウィーン式をデフォルトにしてくんねえかなぁ...>勝手に言ってるだけですよ。
■今日は夜コマ練習なので、4時頃に家を出る予定。昨日、いつものスタジオでおさらいをしたけれど、相変わらず不調で暗澹たる思いに。やっぱり"オフ"を取り過ぎたね。"口周り"の感覚含めて、ホルンを吹く上でのいろんな面でのバランスが崩れちゃったのは間違いない。いろいろもがきつつ立て直していかないと...
]]>
ちょいと休みます
http://volker.exblog.jp/33887805/
2024-03-10T21:08:00+09:00
2024-03-10T21:08:11+09:00
2024-03-10T21:08:11+09:00
wph1842
日々雑感
]]>
「普通に楽しめる」こと
http://volker.exblog.jp/33886176/
2024-03-09T14:50:00+09:00
2024-03-09T23:44:03+09:00
2024-03-09T14:50:24+09:00
wph1842
オペラ
■1週間遅れではありますが、びわ湖ホール「ばらの騎士」の振り返りを。私が出向いた3月2日(土)と翌3日(日)の2公演で、主要キャストは別。私が観た方の主な出演者は以下の通り。
元帥夫人:森谷真理
オックス男爵:妻屋秀和
オクタヴィアン:八木寿子
ファーニナル:青山貴
ゾフィー:石橋栄実
指揮:阪哲朗
京都市交響楽団■演出は中村敬一で、これはどこの劇場との提携もない、独自のプロダクションということだったのでしょう>2007年に沼尻竜典指揮で上演された時とも別プロダクションだった模様。地方の劇場が、たった2日の公演のために独自のプロダクションを制作する。しかも、演奏会形式+α的なものではなく"フル"のオペラとして。この事実に少し気が遠くなる感覚。実際、びわ湖ホールのSNSでは、かなり前から準備の様子が発信されていて、これだけ時間をかけてたった2日かぁ... と、複雑な心境にもなっておりましたが。
■閑話休題。その"地方劇場"の公演は、まったく普通に楽しめる内容でありました。不遜な言い方で申し訳ないが、でも、この「普通に楽しめる」がどれほどすごいことなのかは、私が申すまでもないこと。どこかに「穴」があったら、たちまち印象は悪くなってしまう。でも、そういうもののない、ちゃんと「こなれた」公演であったことは、まずは特筆すべきことと思います。
■歌手陣は総じて立派な歌唱だと思ったが、私の席(4階後方のほぼ"テッペン")だと、声の通りには若干の差も感じられた。出番が少ない分伸び伸びと歌えるからなのか、脇役陣の声の飛びの方が良かったようにも。あと、門外漢だから話半分で聞いていただきたいけど、ドイツ語の発音にやや難ありの方もいらしたような。とは言え、上記したように皆さんしっかりと歌い、演じておられたのは確かで、だからこそ「普通に楽しめた」のでありましたが。
■ピックアップして触れるとすれば、やっぱりオックスの妻屋氏かな。2年前に観た新国立劇場公演でも同役だったけど、これまた「普通に」道化を演じられるオペラ歌手って、日本に於いては貴重な存在なんじゃないかしら。オックスの造形としては、粗野で下品な方向性と、貴族の上品さはあるものの高飛車みたいな方向性があるけれど、今回の妻屋オックスは前者。でも、愛嬌もあって憎めないという人物像で、これはある意味王道のオックス像だったのではないかと。妻屋氏って、見た目よりも実際に出てくる声が高いので、個人的にはもう少し低い声質だったらドンピシャなのに、とも思ったが、これは言っても詮無い話。余談だけど、元帥夫人の森谷女史は、上記した新国立劇場公演ではゾフィーの乳母のマリアンネ役だったので、役柄的には大出世ということになりますね(笑)
■演出や衣装・舞台装置等は極めてオーソドックスなもの。今時ここまで「当たり前」の新プロダクションというのも如何なものか、とも思うが、でもねぇ、たった2日の公演のために尖った演出を仕掛けても、それはそれで無駄というか徒労に終わる可能性もあるから、この辺は致し方ないのかも。プロジェクションマッピングが用いられていたという劇評を見て、え?どこで!? と驚いたのだが、そう言えば、3幕最後の二重唱の時に、背景に星空が映し出されていたっけと思い出し、そうか、あれかと。でも、それくらいが新機軸(とも言えないか...)で、後はオーソドックスなものでありました。
■阪哲朗指揮による京都市響の演奏も「普通に楽しめ」ました。何度も書きますが、これはすごいこと。阪氏は(抜粋ではなくオペラ全幕としての)「ばらの騎士」を振った経験がどれくらいあるのだろう。音楽の運びにも、歌わせ方にも、決めの打ち方にも、見得の切り方にも、何も違和感はなく、本当に普通に「ばらの騎士」の音楽を聴くことができて、改めてその手腕に感嘆した次第。これまた余談だけど、私の前所属オケって、私が辞めた2年後だったかに、阪氏の指揮で「ばらの騎士」の抜粋をやってるのよね。あのまま残ってたら一緒に演奏できたかもしれないのだが(乗せてもらえなかったかもしれないが...>苦笑)残念。
■一方のオケの方はというと、すんません、私の頭の中には「デフォルト」のオケ演奏がありますんでね、それと比べちゃうと「違う」というところが散見(というか全部?)されてしまうわけです>特にホルンは...。でも、それこそが「言っても詮無い話」。だから、それはそれ、これはこれとして虚心坦懐に拝聴したわけでありますが、その上で申し上げるならば、「もっと語ってくれ!」だったかな。特段のキズもなく、皆さんしっかりと演奏されていたけれど、オケの側がどれくらい「物語」に参画していたかと言えば、そこは極めて薄味だったのではないかと。指揮者は「ばらの騎士」を知り尽くしている。ではオケは? 劇場付属のオケではないし、「ばらの騎士」の演奏経験が豊富なわけでもないだろうから、簡単に言ってしまえば「場数が足りない」わけだけども、それを踏まえた上でね、オケの側からの物語への関与・発信・参画がもっとあったら良かったのにと、そう思った次第です。
■そんなオケの中にあって、1番クラリネット奏者の演奏からは、何かを「語りたい!」という思いが伝わってきましてね、あぁ、なんかいい「音楽」をやってるなぁ、って思いながら聴いておりました。メンバー表によれば、首席奏者の小谷口直子さんという方。で、どんな経歴なんだろうと、帰宅後にプロフィールを検索してみたら... 「兵庫県生まれ。東京芸術大学音楽学部卒業。同大学大学院修士課程修了。ウィーン国立音楽大学に留学」とあって、私、マジで鳥肌立ちましたわ(笑)。文化庁派遣での1年間の留学だったらしいが、ヒントラーおよびパッヒンガーに師事したとのことで、どうだろ、やっぱり彼の地で「ばらの騎士」を観たんじゃないかなぁ。で、当団(というかウィーン国立歌劇場オケ)の演奏・音楽を"仕込んで"帰って来て、それを今回アプトプットしていたんじゃないかと>勝手な妄想です。なんにせよ、自分が「いいなぁ」と思う音楽を奏でていた人がウィーン留学経験者というのは、やっぱり嬉しいことでありますよ。小谷口直子さん。お名前、しっかり覚えました(^^;
■最後にお客さんのこと。ほぼ満席の大盛況で何よりだったが、やっぱり年配者が圧倒的多数でありました>私も含めて。格安のU30席(30歳以下)とかU24席とかも用意されていたようなのだけど、果たしてどれくらい利用されたのか。ここは、地方も都会もない(全世界?)共通の問題でありますね。1幕、2幕の幕切れでフライング拍手が出たらぶち壊しだなと身構えていたのだけど、幸いにしてそれは無し。ただ、3幕の最後は若干名が拍手を始めちゃって、ここは、ちょっとねぇ... と。でも、総じて「良いお客さん」だったのは確かでしょう>何様?(^^;
■琵琶湖の湖畔に建つホール。従って、ロビーからも琵琶湖が見えていて、素晴らしいロケーションでありました。で、琵琶湖と言えば「ほぼオーストリア」ということで、その掲示もあったことを記しておきます。「琵琶湖とオーストリアは控えめに言って瓜二つ」(^^;
]]>
正団員率高し
http://volker.exblog.jp/33883470/
2024-03-07T22:46:00+09:00
2024-03-07T22:46:34+09:00
2024-03-07T22:46:34+09:00
wph1842
音楽関係
■あの日の京都(と琵琶湖)は何せ寒くてねぇ。晴れてはいたのだけど、細かな雪が舞っていたのですよ。そんな中を歩き回っていたものだから、結構体に堪えたというわけで。チェックアウト時間までホテルでくつろいで、その後さっさとホールに移動し、併設のカフェでのんびり開演を待つ。こういう過ごし方をすべきだった。「せっかくなんで」は失敗のもと。ノーモアせっかくなんで。それを固く心に誓った62歳の初春(苦笑)
■神奈川フィルの次回定期演奏会がエキストラ多数のようで... という話を昨日書いたけど、先般の「ばらの騎士」におけるオケ(京都市響)のメンバー表を改めて見て、正団員ほぼ総出演だったという事実に気づき、これはこれで驚く。結構な人数を必要とするバンダもあるから、それなりの数のエキストラは参加していたのです。が、正団員の参加率もめちゃくちゃ高くて、上記したように「ほぼ総出演」状態だったと>ヴィオラが一番"欠席率"が高かったような。
■京都市響ホームページのメンバー表を見る限りでは、自前では所謂"16型"(1stVnが16人)を作ることはできないみたい。"14型"も厳しくて"12型"ならなんとか、という人員構成。今回の「ばらの騎士」は、弦は"ほぼ12型"(Cbが4人ではなく5人)という編成だったので、ある意味「ドンピシャ」だったとも言える。一定数のエキストラを入れて演奏するのがプロオケの常、と思っているけれど、それはフリーランサー含めて人員の手当てが容易な"大都会"での話であって、"地方オケ"というのは、基本的にはどの演奏会(シノギ含めて)にも正団員が参加するもの、なのかもしれませんな。
]]>
トラ・トラ・トラ
http://volker.exblog.jp/33879669/
2024-03-06T22:18:00+09:00
2024-03-06T22:21:59+09:00
2024-03-06T22:18:35+09:00
wph1842
音楽関係
■当団(ウィーンフィルおよび国立歌劇場オケ)は、ある一定数の補助団員(=エキストラ)を入れて演奏活動するのが常である、ということを度々書いてきたけど、こんなの、どこのオケでも当たり前にやっていることで、常に正団員だけで演奏しているプロオケなんてのは、おそらく存在しないでしょう。ただ、エキストラが占める割合には差があるはず。そもそも団員数が多いオケ、つまり、経営的にも安定しているオケは、エキストラ率が低いだろうし、一方で、団員数の少ない規模の小さなオケは、どうしたって助っ人に頼らざるを得ない。特に大編成の曲をやる時なんかは、相当数のエキストラを入れないと編成を満たせないわけだし。
■なんでこんな話をしてるかというと、神奈川フィルの公式Xの投稿で、今週末に行われる定期演奏会(広上淳一指揮による「わが祖国」)の席次表が公開され、それ見たら「トラばっかりじゃん!」と驚いたものだから。いや、神奈川フィルはね、上記した"規模の小さなオケ"ですから(というか"中規模"かな)、そりゃ日頃からエキストラ率が高いはず>過去に私が出向いた演奏会もそうでした。ただね、今回びっくりしたのはヴィオラ会で、10人で演奏するうち、正団員はたったの1人なのですよ。1プルト内側に座るのがフォアシュピーラーの方で、首席含めたそれ以外の9人がトラであると。えーと、「定期演奏会」ですよね。「ドラクエ・コンサート」的な"シノギ"(ヤクザかよ)じゃないですよね。なんでまたこんなことになっちゃうの??
■神奈川フィルのメンバー表に載っているヴィオラ奏者は、契約団員を入れて8人。なのに、そのうちの7人は降り番で、9人のエキストラを"雇って"「定期演奏会」に臨む。うーむ、どうなんだろう。私、アタマ固いっすかね、ちょっとモヤモヤするんだけど。っていうか、良かれと思って事務方は席次表を公開してるのだろうけど、こんなにトラばっかりだったら聴きに行くのやめよ、みたいな人が出ちゃうんじゃないかと、却って心配になっちゃうんだけど。余計なお世話、でしょうけどね。
]]>
1泊10万
http://volker.exblog.jp/33878539/
2024-03-05T23:12:00+09:00
2024-03-05T23:12:05+09:00
2024-03-05T23:12:05+09:00
wph1842
ウィーンフィル
■アメリカツアー中の当団一行は、ニューヨーク公演を終えてフロリダへ移動。今晩と明晩はネイプルズ(Naples)での公演となる。で、ちょっと興味があったので、会場のArtis-Naples, Hayes Hallのサイトにアクセスしてチケット状況を見てみたところ... まだ買えますね。いや、買えたところで、なんだけどさ(苦笑)
■で、やっぱり驚くのはその価格。現状買える一番安い席は95ドルで、最も高い席が250ドル。日本公演より全然安い。この件、確か去年だったかにもネタにしたと思うのだけど、カーネギーホールのチケットも似たような設定だったはずで、どっちにしても「安い」と。アメリカの物価水準は日本よりもだいぶ高いはず。もちろん、その分所得も多い。平均年収なんか、日本より相当上でしょう、きっと。それを考えると、このチケット代は相当に安いということになりますわね。っていうか、日本の物価水準(あるいは経済状況)の中での当団公演チケット代の在り方と比べたら相当に安い、が正しいか>言いたいこと酌んで。ただ、それでも売れ残っているというところもまた、何と申しましょうか... ではあるのだけども。
■余談。今回のツアーに参加しているホルン奏者WL氏が、ニューヨーク滞在中に自身のInstagramを更新して、その中にホテルの部屋の中で撮った写真があった。高層階の部屋らしく、窓の外には"摩天楼"が見えている。相変わらずいいところに泊まってるんだなと思い、「(東京での定宿である)オークラ同様、眺めの良い部屋に泊まってるようだね。どこのホテルなの?」とメールしてみたら、「オークラほどの豪華さはないけど、良いホテルだよ」との返事。カーネギーホール近くの高級ホテル(だと思う)でありました。予約サイトで検索してみたところ、彼らが泊っていたと考えられる部屋は1泊10万円見当。わぉ! もっとも、団体割引とかが適用されているだろうから、実際にはもう少し安いだろうけども>勝手な推測です。とは言え、1泊10万円の部屋かぁ... と溜め息をつきつつ、オークラってどんな感じなんだろうと、これまたオークラのサイトで料金を検索してみたら... はい、こっちも1泊10万円でありました。高っ!!!!
■ニューヨークの1泊10万円と東京のそれは、やっぱり東京の方が価値は上、つまり高いということになりますよね>言いたいこと酌んで。もともと高額なギャラを取るところにホテル代等諸経費の高騰と来て、そりゃチケット代も値上がりするよな、ではあるのだけど、とは言え、あまりに高くなってしまうと、私のような経済状況の者にはキツいわけで、ほんと、いろんな観点で悩ましい話です...
]]>
カルネという名の
http://volker.exblog.jp/33875301/
2024-03-04T23:35:00+09:00
2024-03-04T23:39:35+09:00
2024-03-04T23:35:04+09:00
wph1842
グルメ(笑)
■朝、歯医者に電話して、なんとか今日診てほしいと頼み込んだところ、夜7時以降の枠を確保してもらえたので、仕事を30分早引けして出向いてきた。なぜ急いだかと言えば、外れたブリッジ部分をそのまま嵌め戻すのは無理だと思ったからで、であれば、早くスタートを切るに越したことはないと。で、歯医者に行って、外れたブリッジを差し出し、さて、どうなるのかなと身構えていたら、お医者曰く、「うん、これはそのまま戻せそうだから、付けちゃいましょう」。え?マジですか⁉
■いや、外れたブリッジに"土台"部分もくっ付いていたから、てっきりそこの再生からスタートするもんだと思ったのですよ。でも、そんなことをしないで、現状のまま"接着剤"で固定しちゃえば大丈夫ということだったらしい。なので、はい、今の時点で歯は元の状態に戻っております。固い物も噛めます。残っていた赤福も、若干チャレンジングではあったけど(苦笑)、無事に食べ終えました。絶対に作り直しだと思っただけに拍子抜け。いや、でも、「商売第一」じゃないお医者で助かったということかもね。
■"本題"であるびわ湖ホールの「ばらの騎士」の件は今日も後回しにして(おいおい...)"余談"を片付けちゃおうと思います。
■帰りの新幹線に乗るべくホームに上がったら、売店に下の写真の看板があるのが目に入って、思わず駆け寄ってしまった。だって、これ、センメル(ゼンメル/Semmel)じゃん! なんで駅の売店で売られてるの?? っていうか「カルネ」って何?
■動揺を抑えつつ(苦笑)店内に入ると、確かに売られておりましたよ。その名も「カルネ」が。しかし、中身はと言えば、どこからどう見てもセンメルだし、薄いハムが挟まっているところなんかも、彼の地の売店で売られている(安い)センメルのサンドイッチそのものだ。いやぁ、これは魂消た。
■よくよく調べてみれば、このカルネは、京都の老舗パン屋である志津屋の看板商品なのだそうで、なんと、1975年頃から販売が続いているんだとか。"京都人のソウルフード"といった紹介もされているから、ほんとに有名な総菜パンということなのね。いやでも、私は知らんかったわぁ。今まで何度か京都に行っているけど、カルネの存在には気付かんかった。なんか、めちゃくちゃ悔しい(^^;
■志津屋のサイトにはカルネの特設ページもあるので、そのリンクを入れときますが、そこに「ドイツへ視察に行った時、たまたま早朝のミュンヘン駅構内でカイザーゼンメルを使ったサイドウィッチ(カイザーロール)と出会い、このパンが元となりカルネが誕生しました」とあるので、こりゃもう"正真正銘"ってことですな。
→ https://www.sizuya.co.jp/special/carnet.html
■上の写真のように2つ買って来て、少しトースターで温めてから食べてみましたけども、これは、相当「好い線行ってる」と思いましたね。彼の地のものより味が薄いけど、これは小麦粉の違いでしょうから、如何ともし難いところ。でも、大きさといい、質感といい、あと、何より値段も手頃というところもセンメルの在り方そのものであって、こういうのが身近にある京都の人たちが心底羨ましい。で、彼らがオーストリアや南ドイツを旅して、朝食でセンメルが出てくると、「これ、うっとこのカルネどすな。真似したん?」ってなことになるわけよね>勝手な決めつけ(^^;
■ハムとかを挟んでいない、つまり加工されていない(=商品名"カルネ"ではない)プレーンなセンメルだけでは売ってないようで、そこがなんとも勿体ない。通販とかしてくれたら定期的に購入するのに! っていうか、こっちにも出店してくれ! 相模大野店なんていかがっすか?>町田店でも可>私利私欲(^^;
]]>
そう来たか
http://volker.exblog.jp/33870423/
2024-03-03T22:24:00+09:00
2024-03-03T22:24:01+09:00
2024-03-03T22:24:01+09:00
wph1842
ウィーンフィル
■では、その目的とは何だったかなのだけど、びわ湖ホールでの「ばらの騎士」の公演を観てきたのでありました。えぇ、どんだけ好きなんだよ、と思いますわよね。ウィーンまで観に行くのは有りだとしても、まさか国内遠征まですることになるとは>逆じゃないですよ、私の場合は。でもまぁ、仕方ないじゃん、本当に好きなんだから>開き直り。で、本来ならばその感想等々を書くべきところでありますが、はい、冒頭に書いたとおりの疲労困憊状態なので、ちょっと後回しにさせていただきます。楽しんで来たのは間違いないです。でも、いろいろと思うところもありました。と、今日のところはこんな感じ。
■帰りの京都駅で駅弁を物色していたら、至る所で赤福を売っていて、あぁ、久々に食いてぇなと(笑)。なので、8個入りを買い、帰宅するなり開封>食い意地張ってんな。添付のヘラで1個をこそぎ取って口に入れ、あぁ、やっぱりこの餡の具合がよろしいなと、口をモグモグとさせ... ガリッ! え?なんだ⁉ もしかして"歯"が取れた?? はい、マジで取れました>泣。それも、ブリッジの部分がそっくり外れたので、歯3個分。悪化して"余命宣告"を受けている左下かと思いきや、反対側の右下。いつブリッジにしたかも覚えていないほどの"年代物"だけど、ここがそっくりそのまま外れてしまったということで、恐ろしや赤福パワー...>泣。
■明日、歯医者に電話してみるけど、仮にすぐに診てもらえたところで、今回のはそのまま嵌め戻しておしまいというわけには行かなそうなので、"完治"には時間がかかりそう。左下はあまり強く噛めないので、この右下を頼りにしていたのだが、これじゃ当分固い物は食べられないや。あぁ、本当に鬱陶しい>そもそも歯を大事にしてこなかった自分が悪い>確かに...
■サントリーホールのホームページに今年のウィーンフィルウィークの日程が出て、11月12日(火)、13日(水)、16日(土)、17日(日)の4公演であると。ただ、プログラムは未発表。一体何をやるのやら...。で、そう言えばミューザ川崎の日程はいつだったかと思い、ホームページにアクセスして当団公演に関する情報を見てみたら... え?プログラムが書いてあるじゃんか! マジか⁉
■というわけで、下記リンク先をご覧いただきたいのでありますが、川崎はショスタコーヴィチの交響曲第9番とドヴォルジャークの交響曲第7番だそうであります。そう来たか... という感じ。確かに、言われてみればショスタコーヴィチは有り得たなと思うけど、ドヴォルジャーク(どうしてもドヴォルザークと書きたくなる>苦笑)は考えなかった。でも、これは楽しみなプログラムでありますね。まさか当団の来日公演でドボ7を聴ける日が来るとは(^^;
■ただねぇ... 問題はチケット代ですよ。金額見ました? またしても値上げしておりますね。一番安いD席でも24000円。私がいつも狙うC席は29000円。昨年のサントリーホールよりも上がってます。過去の公演では、確か川崎はサントリーホールよりは少し安い設定にしていたと思うので(違ってたらすんません)、この分だと、サントリーはC席30000円の大台という可能性も...。こうなっちゃうと、全公演行くぞ!とかは軽々に言えんなぁ。悩ましいっすね。ふぅ...
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/events/calendar/detail.php?id=3771
]]>
時代だなぁ
http://volker.exblog.jp/33863884/
2024-02-29T23:17:00+09:00
2024-02-29T23:17:05+09:00
2024-02-29T23:17:05+09:00
wph1842
オケ活動
■何を今さらだけど、YouTubeには、ほんとにまぁいろんな動画がアップされておりますね。昨日見つけたのが「第33回青少年音楽祭(1978年)ブルックナー《交響曲第9番》」ってやつで、所謂「ジュネス」ですよ。我々世代から前後10年(あるいは15年?)くらいの、関東エリアの大学オケ経験者には懐かしい存在で、選抜オケということですな。夏の青少年音楽祭はNHKホールで開催されて、その模様はNHKで放送されていた。つまり、これはその録画ということ。私も大学2年(これはオケ部門の単独公演)と3年の時(青少年音楽祭)に参加して(幸運にも参加できて)、そこでの人脈諸々が、今に続くオケ生活・オケ人生のもとになっているのでありました。
■1978年なので、私はまだ高校生。だから演奏しているのは"先輩たち"ということになるわけだけど、誰か知った顔がいるのかな、と思って見てみたら、2番ホルンを担当する長髪の若者がウィンナホルンを吹いていて、え?彼って!? と。はい、とーっても良く知っている人物が参加しておりました(笑)。そう言えば「ジュネスのブルックナー9番にウィンナホルンで参加した」って言ってたっけな。これがそれ、だったのか。あと、5番ホルン(ワーグナーチューバ1番)は、後に東フィルに入団する今井彰氏ではないかと。当時は早稲田(ワセオケ)の学生だったということだけど。
■上記長髪ウィンナホルン奏者(笑)に代表される髪型なんかも「時代だなぁ」というものなのだけど、彼らが吹いている楽器もまた"時代"を感じさせるもの。ホルンは10人で演奏しているけれど、今やアマチュアでも定番のアレキ103は、今井さんと思われる人物のみが使用していて、あとの人たちは、おそらくハンスホイヤーとかクルスペとか、当時の東ドイツの楽器ではなかろうか>東独の楽器は今で言う"コスパ"が良かったですからね。あと、ヤマハの"普及品"(当時だと型番はYHR-662かな)の人も2人くらいいて、あぁ、確かにそういう時代だったなと。
■指揮は山岡重信氏。手刀を切るような独特な指揮姿が、これまた懐かしい。当時だと、山岡氏と言えばワセオケ、という時代だろうか。私が大学生の頃には、立教大をよく振っていたような印象があるのだけど、記憶違いかも。まぁ、なんにしても「懐かしい!」ということで。
■それにしても驚くのは、誰かがこのテレビ放送の録画をしていた、ということ。調べてみると、1975年にソニーがベータマックスの家庭用ビデオデッキを発売して、翌年にはVHSデッキが登場したようだから、1978年だと、そういった家庭用ビデオデッキを持っていた人がいても不思議はない。とは言え、まだまだ一般的ではなかったはずで、なんか、すげぇな。NHKの放送の録画をアップしちゃってるのは"グレー"な行為かもしれないけど、おかげで貴重な記録を見ることができたのは確か。
■今週末の更新は未定です。もしかしたら週明けになるかも。明日の夜から某所に"遠征"したりすることから、時間のやり繰りが難しいもので...
]]>
景色の見え方
http://volker.exblog.jp/33860641/
2024-02-28T22:32:00+09:00
2024-02-28T22:35:20+09:00
2024-02-28T22:32:06+09:00
wph1842
ウィーンフィル
■当団一行は無事にニューヨークに着いたようでありますが、今回のプログラムにあるヒンデミットの「吹奏楽のための協奏音楽(吹奏楽のための演奏会用音楽)/Konzertmusik für Blasorchester」について、もう少し話をさせていただきたい。
■私、この曲をまったく知らなかったので、どんな曲なのかと、YouTubeで検索して出てきた動画を事前に視聴していたのね。で、なるほどこういう曲かと。上位に出てきたのがオーストラリアやアメリカの団体だったから、なのかどうかは何とも言えないけど、スクールバンド用に作曲されたアメリカの吹奏楽曲みたいだな、って印象>あくまでも私にとってのイメージです。正直、あまりピンと来なかった。が、今回の当団の演奏を聴いて、あまりにも「見える景色」が違うものだから愕然としてしまったのでありました。もちろん、私にとっては、当団の演奏の方が「なるほど、そういうことか!」と腑に落ちるものだったし、楽しめたということ。十分に「ピンと来る」演奏だったと。
■見える景色が違う、と書いたけど、これ、演奏者の側が楽譜から読み取るもの、つまり「楽譜の(景色の)見え方」が違っているということなのでしょう。例えばだけど、1曲目の冒頭のファンファーレの"くだり"が終わった後に来るマーチ的な箇所なんか、当団の演奏で聴いた時に「これ、(ベルクの)ヴォツェックじゃん!」って驚いたもの。テンポ感や和声の捉え方、その結果としての音楽の佇まい。そういうのが、新ウィーン楽派のそれに通じるものがあると>多分にイメージで語っておりますので、そこんとこヨロシク。これは、YouTubeで見聞したオーストラリア等の団体の演奏からは感じられなかったことで、あぁ、やっぱり楽譜の読解力が「違う」んだなと。良い悪い、あるいは優劣じゃないですよ。違う、ということ。
■と、文字で書いてもなかなか伝わらないと思いますんでね、実際のところを確かめてみようと思われた方は、YouTubeで"hindemith konzertmusik für blasorchester"で検索すると、私が見聞したのと同じ演奏が出てくると思うので、まずはそれを見ていただいて、その上でORFのオンデマンド放送での当団のを聴いてみていただきたく。で、私の言わんとしているところを感じていただけたらなと。ORFは以下のリンクですんでね。あ、あと、さらにご興味あれば、2つ目のリンクでスコアも見ることができますから、合わせてどうぞ。
→ https://oe1.orf.at/player/20240225/750311
→ https://imslp.org/wiki/Konzertmusik_für_Blasorchester,_Op.41_(Hindemith,_Paul)
■2曲目はオーストリア民謡(あるいは軍歌?)の「高貴な騎士オイゲン公(Prinz Eugen, der edle Ritter)」をもとにした変奏曲だけど、このオイゲン公の曲って、ウィーンの"アンカー時計"(の何時か)でも使われておりますな。以下のリンク先で、まさにその音を聴くことができるので、これまたご興味あればどうぞ。
]]>
https://www.excite.co.jp/
https://www.exblog.jp/
https://ssl2.excite.co.jp/