
■いよいよ本年度の「祝祭週間」が開幕。サントリーホールにおける初日公演を聴いて参りました。あ、そうそう、今年(から?)は例年行っていた別立ての「観た!聴いた!…」ページを作らず、このブログに"記録"していきます。皆さんのご感想等は通常通りにコメント欄で受け付けますので、どうぞご利用ください。ただし、先日からコメント欄を"承認制"というのに切り替えさせていただいております。第一には、所謂"迷惑コメント"排除が目的なので、基本的にはいただいたコメントはすべて掲載する方向なのですが、とは言えここは自分のブログ。私自身が不快・不愉快と感じるものについては載せる必要なしとも思っております。その辺、どうかお酌み取りいただいた上でご投稿いただければ...。
■閑話休題。初日公演の概要は以下の通り。
9月15日(火)19時開演:サントリーホール
指揮:ズービン・メータ
R.シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」
Vc:タマシュ・ヴァルガ、Va:クリスティアン・フローン
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
Vn:フォルクハルト・シュトイデ
<アンコール>
ヨハン・シュトラウスⅡ:アンネン・ポルカ、トリッチ・トラッチ・ポルカ
で、恒例の主な演奏者紹介。
前後半で入れ替わりが大きかったので、別々に記載します。
<主な演奏者> *舞台オケ #待機団員 +補助団員
『ドン・キホーテ』
Fl 1:フルーリー 2:フォーグルマイヤー
Picc フェデルセル
Ob 1:ホラーク 2:+イェプストゥル弟(元?フォルスクオパー)
EH エールベルガー
Cl 1:#オッテンザマー長男(ダニエル) 2:ヴィーザー
BCl トイブル
Fg 1:ミュラー 2:ディンクハウザー 3:コブリッツ
CFg *キス
Hrn 1:LMS 2:マイヤー 3:#ヤンコヴィッチ 4:#フーバー 5:+オプマン(ウィーン響) 6:+ライフ(フォルクスオパー)
Trp 1:シュー 2:ハイメル 3:*ベルンドル
Trb 1:#ウィルソン 2:マダス父 3:シュトレッカー
T.Tub キューブルベック
B.Tub #ギーグラー
Timp #レヒナー
Perc ツァウナー、マダス息子、+ヴィーザー(フォルスクオパー?)
Hrp バルツェライト
1Vn #ダナイローヴァ、シュトイデ
2Vn リッシー、シューベルト
Va フローン(ソロも弾きつつ)、リー
Vc ナジィ、フリーダー
Cb ラーツ、ギュルトラー
『英雄の生涯』
Fl 1:フルーリー 2:フォーグルマイヤー 3:*シュルツ息子
Picc フェデルセル
Ob 1:ヘルト 2:+イェプストゥル弟 3:ホラーク
EH エールベルガー
Cl 1:シュミードル 2:#オッテンザマー長男
EsCl ヴィーザー BCl トイブル
Fg 1:ディンクハウザー 2:コブリッツ 3:ミュラー
CFg *キス
Hrn 1アシ:+オプマン 1:トムベック 2:マイヤー 3:フラダー 4:#フーバー 5:LMS 6:+ライフ 7:#ヤンコヴィッチ 8:+ハルトナー(トンキュンストラー)
Trp 1:エダー 2:*ベルンドル 3:*プロネプナー 4:シュー 5:ハイメル
Trb 1:キューブルベック 2:マダス父 3:シュトレッカー
T.Tub #ウィルソン(楽器はユーフォニウムを使用)
B.Tub #ギーグラー
Timp #レヒナー
Perc ツァウナー、マダス息子、#フォーク、+ヴィーザー
Hrp バルツェライト、*パプ
1Vn シュトイデ、#ダナイローヴァ
2Vn リッシー、シューベルト
Va リー、フローン
Vc ナジィ、ヴァルガ
Cb ラーツ、ギュルトラー
■演奏者を見てわかるように、まぁなんと申しましょうか「時代の移り変わり」を感じる陣容でありまして、それが何より印象深かったこと。隣席のご夫婦(だと思う)は、前半戦でダナイローヴァが"コンマス席"に座ったのを見て「時代が変わったよねぇ...」と感慨深げに話しておられました>確かに。当団の"運用"としては珍しい弦トップ奏者の席次入れ替わりなんかもありましてね、この辺も「変化」の現れかと。
■演奏自体は、初日公演にしては(!?)概ね締まったもので、まずは上々の滑り出し。懸念されたメータの音楽作りも、一時のユルユル・ブヨブヨ傾向を脱して引き締まったものに。メータさん、見た目もだいぶスリムになって、脂っ気が抜けた感じ。70代に入って、良い形で音楽が昇華してきたのかも。とは言え、あの振り方、つまり、縦に振るよりは横に振るような指揮は相変わらずで、その打点でよくもまぁ音を出せるよな、と思うような箇所も多数。結果、細かな部分のアンサンブルの乱れやキズも見られて、その辺はちょっと残念ではあった。でもまぁ、これは回を重ねることで間違いなく解決できるでしょう。今日の時点では段取りがよくつかめてなくて、結果「出たとこ勝負」みたいな部分も多かったようなので(特に英雄の生涯で顕著)。それでもね、なんというか、縦横無尽にアンサンブルが織りなされて行く様はやはり見事なもので、若返ったとは言えさすがはウィーンフィル。老獪さは十分に感じましたよ。あとはやっぱり「音」。特にオハコのR.シュトラウスですからね、聴いてて「あぁやっぱりこの音だよな。これじゃないとな」と、痛感いたしました。サウンドの重心が高すぎず低すぎず、実に絶妙なところで鳴るわけで、これはほんとに見事というか、ウィーンフィルならではのもの。たとえどんなに人が入れ替わろうとも変わらない持ち味。
■日本公演でのコンマス席デビューとなったダナイローヴァについて。ドン・キホーテではヴァイオリンにもソロが多くあるので、彼女の音や芸風を十分に味わうことができました。ひと言で言えば「几帳面」なヴァイオリンでしょうかね。とにかく丁寧に、真面目に音楽を作り出していたのが印象的でありました。後半のシュトイデが"やんちゃな若奥様"的にかなり弾きまくったので、その辺でも対照的な印象になったかと。とは言え、私の席(LAブロック)からだと背中越しに音を聴くことになるので、音がダイレクトに飛んでくるヴィオラのソロ(フローンがまた見事なんだ)の後に彼女のソロが出てきたりすると、音圧というか"音楽圧"(そんな言葉ないけど)がグッと弱まってしまい、今ひとつ物足りない感じも。当団コンマス陣というのは、弾ける弾けないは置いといて(!?)、とにかくオレの音楽を聴いてくれ!という芸風じゃないですか、基本的には。「男の料理」みたいな>わかる人だけわかって(苦笑)。だから、なんというか、もっと大胆に、剛胆に弾いてほしいなと、そんな気もいたしましたがね。
■終演後、LMS氏夫妻を囲んでお疲れさん会。ホール主催の公式パーティがあったにもかかわらず「こっちの方がいい」と言って来てくれた次第で、ほんと、ありがたいことです。

ありゃりゃ、もう3時。明日(今日)も一応仕事は入っているので、もう寝ます。とにかくまぁ、今後の公演も楽しみであると、そういうことで。